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●そして最大のピンチは訪れた。
●そして最大のピンチは訪れた。_b0028216_21102084.jpgさてさて、モンセラットとコロニアグエル教会を見てすっかりほわわーとした気持ちになってしまった我々、再びバルサへと戻ったのは夕方。

母は姉妹の反対を押し切ってヒールの高いブーツしか持って来ていなかったので、既に足が疲れ気味。

そこで妹の提案で「スペインと言えばカンペール」と、バルで腹ごしらえの後にスニーカーを買いに行く事に。(もちろん妹は旅行後にもらっちゃおうという目論みです。)

ところが、バルを出てタクシーをつかまえようにも、昼間あんなにいたタクシーの空車がない。。。でも、夜行列車の時間まではまだ1時間半近くあったので間に合うだろうと踏みつつ、急げば5、6分で行けそうな場所だったので、歩いてしまう事に。

靴を即決購入し、さて、ホテルに戻ろうと思っても、またタクシーがいない!
ホテルとは逆方向だったのでだいぶ来てしまったし(距離イメージ的には「バル/表参道」→「靴屋/原宿」→「ホテル/外苑前」って感じ!)駅までは距離あるし、
ちょっとまずいなぁという雰囲気に…。夜行列車発車まで1時間(夜行列車の駅は新宿って感じ)。

そこで、ひとまず私は先にホテルまで走って先にスーツケースをピックアップして、
タクシ−を呼んでもらい、妹達にはタクシーを探しながら居たらすぐに乗ってホテルに向かってって事にして、なんと私は夜のバルサの街を疾走する事になったのです。

●そして最大のピンチは訪れた。_b0028216_21754.jpg「バルサを東京とするとまさに表参道」というグラシア大通りを、ラン・ローラ・ランよろしく赤毛の私が人を避けて疾走する訳であります。

…いえ、かっこよく言い過ぎました。かなり顔はマジでした。
鼻水とか出ていたかもしれません。
東洋人だというだけでも珍しいのに、疾走しているのは街で私1人。

火事場の馬鹿力とは良く言ったもので、10分間も全力で走り続けたのは高校卒業してから初めてだったと思います(-.-)。

ようやくホテルに着いて
「プリーズコールタクシーナウ!!ハリーアップ!」と息を切らしてフロントマンに伝える私…。鬼気迫る私の勢いに、フロントマンはすぐにタクシーを呼んでくれました。

そして「アンド、アイトライ キャッチ ザ タクシー マイセルフ」と、相変わらずテキトーな英語で伝え、通りに出て自分もタクシーを探します。

そのうち、母も妹もホテルに到着。スーツケースを出してもらい、今や遅しとタクシーを待ちます…が…20分待っても来なかったんです、タクシー。
通りにも空車は1台もいない。発車まであと30分。駅までは混めば20分位かかるので、かなり真っ青。

フロントマンにも事情を話したら一緒に心配してくれてソワソワ…。

ようやく大通りに一台の空車を発見!目を疑いながらも手をあげて、
「ウエイト!ウエイトプリーズ!」と自分の着ていたコートを後部座席に放り込み、妹と母を呼びにホテルに走り、スーツケースを凄い勢いでゴロゴロして、タクシ−の運ちゃんにお礼を言い、「サンツステーション!9:30 トレイン トゥ グラナダ」と伝えると「オウ!インポシーブル!!」と言いながらも大急ぎしてくれました。「やっぱりインポシーブルかー…」と、頭の中でグルグルしてるミッションインポシブルのテーマを振払いつつ代替えの移動手段も考え始めていました。でもここで乗り過ごすと今後の旅程がかなりパァです。

ところが、運ちゃんの腕のおかげか、25分ちょい過ぎになんとか駅に到着!
チップを弾んでスーツケース担いで階段を駆け降りて、ようやく夜行列車に乗り込んだ直後に「プシュー」と閉まりました。

タクシ−が昼間の調子で沢山いてくれれば、何の問題もなかったんだけど、
まさかのタクシー不在で、急にこんな事に!

その後一切、電車、バスの時間の1時間以上前には必ず停車場に行くようにしたのは言うまでもありません。
今度はまだ誰も待ってない駅、バス停で「私達って適度というものを知らないね…」と、ボソボソ反省…。

笑えない…けど、想い出深いピンチ事件でした。猛省!


※旅の写真集はこのリンク先へ
by kazztomo | 2006-10-20 21:10 | 海外旅行記 | Comments(10)
Commented by あっちゃん at 2006-10-20 21:42 x
ひゃあ~最大のピンチってこれだったんですね。
もう手に汗握る内容じゃないですかぁ~
私だったら10分も走れない(笑)
絶対に忘れられない出来事☆
まぁ~終わってみたら全て良しになりますね。
*tomoさん大活躍!!かっこいい♪
Commented by o_chiro at 2006-10-20 21:46 x
うひゃ〜 やっぱり走っちゃったんだ! 走る女 in Spain !
こういう時のドキドキはヤミツキよね(笑)
ひとりならまだしも(!)、お母さん&妹さん一緒だから…間に合ってよかったね。
Commented by kazztomo at 2006-10-20 21:55
>あっちゃん

そーなんです(-.-)。あの写真からは想像できない珍道中!
あっちゃん…人間追い詰められるとね、走れるんですよ…。
あっちゃんも同じ状況なら立派に走れるよ…(-.-)。
大活躍というか…母を走らせてすごく申し訳なかった…(-.-;)

間に合ったのはいいけれど、翌日全員ガクガクしながらアルハンブラ宮殿巡りしたんだよなぁ…とほほ…。
Commented by mikichanpoo at 2006-10-20 22:13
本当、あの”完璧!”な写真集からは”絶対”想像できない珍道中(≧∇≦)
お疲れさまでした。私、ジムでちょこっとランニングするけど、5分で死にます。スペイン旅行中は、tomoさんが3人の大黒柱だったから、かなり青くなっていたことでしょう。
タクシーの中で、頭の中にトムクルーズが走り回ってたでしょ(笑)

でも、もし間に合ってなかったら、どーなってたんだろう??
Commented by kazztomo at 2006-10-20 22:14
>o_chiroちゃん

そーなのーー!!日本だけじゃなかった…
やりたくないのにやっちゃったよ…走る女in Spain !
o_chiroちゃんもパリや諸外国でもやっぱり走った?(-o-;)

やーあの時タクシ−の空車が来なかったら、恐らくダメだったろうね。周りでもつかまえようと躍起になってた現地の人が沢山いたから、コート脱いで戻ってタクシ−がいなかったらどうしようかってドキドキだったよ。。。何とか間に合って本当によかった!

o_chiroちゃんも気をつけてね!(笑)
Commented by kazztomo at 2006-10-20 22:29
>みきぷーさん
えーん(ToT)そうなのよー(ToT)想像もつかないでしょー!?
おまけに私はジムさえ行かない上に、ほとんどこの家のこの椅子の上で引きこもってるでしょ?
人間やればできるもんだと、ますますいい気になりそうです。。。とほほ。
もし間に合ってなかったら…
元のホテルに帰って「エヘっ。ウィ クドゥントゥ アライバル〜」とかなんとか言って泊めてもらい、翌朝飛行機でバルサからグラナダへ移動、チケットが取れなかったら、列車で日中まるまる移動…。アルハンブラの予約券はパア…。ってな悲惨道中となった事でしょうよ(-.-)。ホテルが空いてなかったら…。ホテルに探してもらうわさ!(そーゆーとこ実に図々しい!)
Commented by MrsTamac at 2006-10-22 01:06
きゃ〜、かなり冷や汗ものの出来事でしたね〜。
でも、旅してるな〜って感じで、なかなかステキな体験だと思いますよ。
こうゆう体験って、パックツアーではなかなか経験できないことだし、
その時は、「どうしよ〜」って感じだけど、後になったら貴重な体験できて
いい思い出になりますよね。
こうゆうハプニングがあるから、旅って楽しいな〜って思う私です。
事件・事故に巻き込まれさえしなかれば、ハプニングがあってこそ旅は面白いと思います。
Commented by tsunoshin at 2006-10-22 09:40 x
『ミッション・イン~』のテーマが脳内に流れるとき、人はノリノリ状態にあることが多いですが、tomoさんは大ピンチだったんですね。
しかし映画同様、Tom君のように神がかり的に間一髪で切り抜けるのが
主役をはれるtomoさんの実力と運ですよ。

 『ラン・ローラ・ラン』・・・究極の“タラ・レバ”映画ですね~。大好きっス!
グゥイネス・パウトローがでてた“スライディング・ドアー”も併せて、
今回の旅も主役が“イイ女”ってことでOK?
Commented by kazztomo at 2006-12-08 16:36
>Mrs tamacさん

すごい遅レスですみません!(今気づきました)
そうそう、すっかり今じゃもういい想い出(語り種)になってますとも!(笑)。
思い出すだけでドキドキしますが、スペインのオサレストリートを疾走したのは、一生の想い出です。ああ、また行きたい!
Commented by kazztomo at 2006-12-08 16:42
>tsunoshinさん

うわ!すごい遅レスですみません!(今気づきました!)
しかも面白いコメントじゃないですか!(笑)
確かにノリノリどころじゃなかった!あれは…。旅行の荷物を片付けていたら「トレイン トゥ グラナダ 9:30!!」と大きく書いた紙が出てきて、思い出すだけで変な汗が出ましたって(笑)。

実際の緊迫感はこの文章では表せていなくて、母なんか完全に諦めて「いいよ、明日の飛行機で行こう」なんて言ってて(泣)。
ああ、思い出すだけで涙が出そう(笑)。

いやー、あれを乗り切れた事でヘンな自信がついちゃったのが良くないですねー!
「主役はイイ女」というより「オッチョコチョイな鼻水オンナでしたけどね」(-.-)♪
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